リフォーム業として、必ず必要なことは、材料の仕入れです。
地元大手の資材問屋から大手メーカーのフランチャイズ店長(取締役)を経て、突然のリストラにより、自分でリフォーム業を開始しました。
しかし、顔なじみの取引先でも「保証人を立てた契約書を!」とか「現金取引ならば!」と言われ、起業当初は、簡単に材料の仕入れができませんでした。やはり、個人的に顔なじみであっても、会社というバックボーンの無い個人は信用が無いのです。
う~~ん!と悩んだところで、企業側(販売側)からしてみれば、当然と言えば当然のことです。ならば、お互い気持ち良い取引ができるように【ニコニコ現金払い】をしようと思い、いつも数十万円から百万円の大金を持ち歩いていました。
そうやって、顔はニコニコ、心で涙を流しながらも現金払いを続け、1年間が経過する頃には、「伝票でいいですよ。」(後で請求→支払い)と言われるようになり、多くの取引業者さんから「信用」されるようになりました。
ここに来るまで、たった1度だけ支払いが遅れたことがありました。当社は、ネットバンキングを利用しているのですが、15日の支払日が日曜日で、通常なら16日となる支払いの手続きが金曜日の夕方5時までに間に合わず、16日の支払いが出来なかったのです。
その時は慌てて、支払先全てにFAXを送り、16日の手続きで17日の入金になる旨をお知らせしました。会社経営をしていれば分かりますが、たった1日と言えども、その入金をアテにしていることも多く、こちらのミスで1日遅れることが、どれだけの迷惑をかけるかわかりませんので、全ての取引先に支払いが遅れることをお知らせしたのです。
中には、「ご丁寧にすみません」とまでお電話を下さったところもあり、お知らせしていて良かったと安堵しました。
信用を頂くには、時間をかけてコツコツを積み重ねていく必要がありますが、信用を無くすのは、あっという間ですからね。今では、支払い手続きを忘れないよう気をつけています。
起業資金も少ない中で立ち上げた事業。事務員を雇う余裕もなく、現場仕事に限らず、事務仕事の何から何まで私がやらなきゃいけない慌ただしい日々の中、とんでもない知らせが入ってきました!