「便器の裏側に「きな粉」が落ちてます。」
「はぁ?きな粉ですか?」意味不明に思いながら、急いで駆けつけました。
確かに、黒い色の床板にきなこのような粉が落ち、壁を見ると針で突いたような穴が無数にありました。
以前にも、「トイレの壁からヘンな虫が出てきたんです。」と連絡が入ったので駆けつけたことがありました。
花瓶が置いてある棚には、「きなこ」状の粉が見えます。
実はこれは「キクイムシ」という建物や家具を食害する害虫の仕業です。夜間に飛び回って産卵したりする厄介なヤツです。
下地に使った木材に紛れ込んでいた成虫が卵を産んで、繁殖して下地木材を食い荒らしていることで、壁に穴をあけ、きな粉のような粉を落とします。
この場合、この小さな穴にめがけて専用の殺虫剤スプレーを噴霧するか、侵食がヒドイ場合は、壁を剥いで下地から取り替える必要があります。
トイレの壁に限らず、木材や合板が使われてるところ繁殖する可能性があるので、「壁に小さな穴が無数にある」「きな粉のような粉が落ちている」ことに気づいたら、放置せずにご連絡下さい。
早めの対処が被害を大きくなるのを防ぎます。