ある日、各地で初雪の便りも聞かれる頃、アイドル、スマ○プの出演する番組で、陰陽師と名乗る者がお祓いを入れる儀式?の中で始まるリフォーム番組をやっていた。
私たちが一番神経を使っている見えないところの、工事途中を全く見せることはない!工事前と工事後の比較だけ。毎日欠かせない流し台の掃除に、目地だらけのモザイクタイルを使って、汚れたらどうやって掃除するのだ!陰陽師!おまえが掃除してくれるのか!
番組に出ていた若い設計士に言いたい!
君は料理したことがあるのか!君はキッチンを掃除したことがあるのか!人造大理石でもシミが残るのに。シンクとタイルの接続部の汚れ!フランス製のコンロのメンテナンスはどうする!部品がすぐ届くのか?
おまけに、テーブルや洗面台まで目地だらけのモザイクタイル貼り。カドばったところでの安全対策は?目地の汚れは?どうする!?ここは、いっぱつ注射が必要!
毎日使う主婦の立場を理解できていない。広い調理スペースに3cmごと、縦横に目地が入っている。煮汁が落ちた・・・サラダオイルが染みた・・・浴室のタイルの3倍から5倍も多くある目地の汚れ。それも、油を含んだ・・・ぞっとしますね。
得てして設計士は、見かけばかりを優先し、使い勝手や掃除など、毎日しなければならない作業、現実とかけ離れた、施主を無視した仕上がりを求めることがリフォームの専門家としては、とてもがまんできない!そんな人に、高額な設計料を払っている事を忘れてはいけない。
そして・・・どの番組でも出演者が、大げさな驚愕の声・・・当事者(施主)の驚きのゼスチャー。
「信じられない!」「私の家?」「すっごぉーい!」
まるで「浦島太郎」か?と思わせるような内容を視聴者が鵜呑みにしたら・・・と、いつも心配しているこのごろである。