またしても、無意味な床下換気扇の報告です!
事例1
フラッシュ撮影したので根太間の隙間が明るくなっています。通常、根太間には板や同寸の材料で埋めます。
光っているのは外部の明かりです。(懐中電灯光で撮影)
ものすごい勢いで風が入ってきます。(ネズミやイタチも入ります)
米子市永江T様宅の床下現場です。
床下収納庫を開いたらものすごい風が吹き上げてきました。通常、床下換気扇というのはは、床下でよどむ空気(湿気)を外部へ引き出す役目ですよね。しかし、在来工法では隙間はたくさんあります。よって、床下換気扇を取り付けても、近くにある隙間の空気を吸って吐くだけです。換気扇の役目を果たしていません。
事例2
逆に床下の環境を悪くした事例です!
脱衣室の換気扇上部に隙間あり(懐中電灯の光で撮影)
隙間の空気ばかりを排気するため、環境が悪くなり地面にカビ発生。
その結果、水がにじんでいた浴室入り口の下が乾燥する間もなく腐食、シロアリ発生したものと思います。
この写真をご覧になって、「近所だから文句も言いにくいわ!」「すぐ撤去して下さい!」とのことで、結果、リフォームを余儀なくされました。数十万円をかけた意味がありません。
それにしても床下に端材・残材がたくさん残っていました。お客様に見えない場所だからと、廃材を残していったのでしょうが、お客様の立場に立てば、気持ち良いものではありませんよね。当社では、必ず床下を掃除してから床板を貼ります。
この現場は、昭和の時代に建てられた在来工法の住宅です。平成以降の建物は比較的気密性能が良くなっているので、ここまで悪くなるような事にはならないと思います。また、ここの場合換気扇の設置方法にも問題があると考えられます。