築35年以上のキッチンリフォーム現場から。
当時は、おがくずを接着剤で固めた「パーティクルボード」が、釘の保持力が合板より素晴らしい!ということで、かなり多くの現場で使われていました。
しかし、年月が経過すると出入り口ではチカラが加わるし、床下の湿気により接着剤の効力が薄れてしまうので、いとも簡単に壊れてしまう状態になります。
床を解体してみると一面にカビ臭いニオイが充満していたので、ホウ酸で消毒しました。
ホウ酸は水に濡れなければ結晶化して、「半永久的」な効果が期待できます。シロアリ予防にもなるし、カビ臭も抑えることができるんです。
こちらの地方では、雪が積もりますから床下からの冷え込みを防ぐためにも断熱材は欠かせません。合板を1枚(捨て貼り)貼って、その上に仕上げのフローリングです。
合板のフローリングとは、肌触りが違う「檜の無垢材」を使います。合板のように、剥がれる心配がありません。通常の無垢材の半分くらいの巾を使うことで、つなぎ目が多くなるので、より強い床が出来上がります。
通常の半分の幅を使うので、当然ながら手間が増えます。何気なく見ていても分かりませんが、細かいところまで気を配った施工を心掛けています。