現場は、集落のはずれにある平屋の物件です。100坪の敷地には、前面にお庭。後ろには家庭菜園も出来る大きなお屋敷でした。ここへ20代後半の若いご夫婦が中古住宅を購入されました。

リフォーム前
純粋な和風の造りです。6畳の和室が2室の続き間でした。大胆にもこの2室をワンルームのリビングダイニングキッチンにするご提案です。

リフォーム前
工事を始めるにあたり、神主さんにお祓いをしてもらいます。
6畳の台所はステンレスの流し台が流行し始めた当時のものです。北側に面していて、日中でも明かりが少なく冬は寒いお部屋だったことでしょう。

リフォーム前
それが・・・「なんということでしょう!」こんなにも広い空間が出来たのです。天井を取り払い、大きな「梁(はり)」を露出させた古民家風の造りに若いご夫婦は大喜びです。

リフォーム後
この広さを確保するためには・・・柱を取り払う必要がありました。大空間への補強をするために「アラミド繊維」を使った補強を施します。

リフォーム後
当時の基礎は・・・金属探知機で調べてみると、鉄筋がまばらにしか入っていませんでした。大切な基礎にも「アラミド繊維」で補強します。

リフォーム後
このことが話題となって、建築業界で広く読まれている「日経ホームビルダー誌」から取材を受け紹介されたのです。
なんと・・・このアラミド繊維は引っ張り強度が鉄鋼の7倍も増す強さにヘンシンするから驚きです!
この大空間と、天井の広がりが落ち着きと、安らぎを醸し出してくれることでしょう。分厚い断熱材と、ペアガラスの効果で小さなファンヒーターひとつで充分な暖かさが得られることも実証できました。
玄関を入ると・・・小さな小窓から太い梁が見えるよう演出してみました。

リフォーム後
中古住宅+リノベーション
100坪の敷地と新築の建物を構えようとすると、このたびのリノベーション費用の2倍近くは必要だったと思います。
大きな敷地が確保できて、思いのままにプランできるリノベーション。
あなたも検討してみませんか?