30年ほど前に新築された現場。屋根にはアスベストを含んだスレート瓦です。
高い耐火性と断熱性により、様々な建築物に広く使われてきたアスベストですが、2006年から段階的に禁止となり、2011年に新たな石綿製品は日本では製造されないことになっています。
よって、2006年以前の建物には多くのアスベストを含んだものが使われており、これを撤去するには様々な難題が山積みです。現状の上に合板を貼り付け、「カバー工法」で金属屋根に葺き替えです。
「レ型」の雪止めを外し、合板を貼り、防水紙を万遍なく敷きつめます。軒先の始末もし直して、雨樋も仕上がりが違うので取り替えます。
こうして、出来るだけ廃棄物を減らすことで社会貢献にも繋がるものと考えています。この現場のように、2006年以前の建物を解体する時には注意が必要です。
アスベストが利用されている可能性のある箇所は、建物の築年数によっても様々ですが、代表的なところでは、屋根、外壁、内装材、配管の断熱材と様々なところで使われています。