年金暮らしの初老夫婦宅に、ある日営業マンがやってきた。港に近い町外れで畑を耕し、自給自足の生活を考え、数年前には太陽光発電まで屋根に設置し準備してある。
営業マン 「こんにちわ!太陽光発電のお話に伺いました」
お客様 「ご覧の通り、わが家には大手メーカー○○社を取り付けています!」
営業マン 「承知しています。だから特別に参りました」
お客様 「なんで???」
営業マン 「今取り付けてあるこのメーカーは、パネルが年々劣化して発電能力が下がっていくタイプです。「今回紹介する商品は非常に劣化しにくい上に、長寿命で発電量も業界トップクラスの商品です。補助金もまたもらえるし、取り替えた方がお得になりますよ!」
確かに、数年前まではどこのメーカーでもソーラーパネルの劣化による若干の発電量低下は否めなかった。しかし、メーカーとしては20?30年は耐用年数を考えて作られていたはずである。そんなに早く取替が必要だったのか??
そして、さまざまなやりとりの中で、営業マンの勧めによって買い換えを考えられ、契約されたのでした。
見積書など一切無く、契約書にパネルの枚数だけを記載。下段にあるさまざまなサービス工事で格安感を与えるような内容。残っているのはこの契約書だけ。これから更に10年間毎月4万円の返済が待ち受けている。70歳も過ぎようとしているご夫婦なのに・・・。
最悪なことに取り替えてから、発電量が少なくなった!と言われます。故障はたびたび発生、その都度修理を依頼するも、最近は担当者もいなくなりとうとう米子営業所も閉鎖されてしまった。唯一岡山本社の電話番号だけが頼りですが・・・。
このような事例をあなたならどうお考えでしょうか?
契約をされた本人さんにも責任はあると思いますが、明らかに既存の商品が悪い!とか、紹介する商品が少し誇張されているような気がします。営業方法はさまざまですが、不安を与えるようなセールストークは禁じられています。
私たちは、様々な角度から検証してお客様のご納得の上でご契約をさせて戴いております。そして、お客様の不利益にならないよう、クーリングオフの制度もきちっとご説明しています。
私たちは、この業者の悪口を言う考えはありません。契約書ですからこのような内容になると思いますが、クーリングオフ制度が記載されていないのも不安です。簡単にご契約される前に、少し詳しい内容の見積書、データの比較書があっても良いのでは・・と考えます。
このような事例に遭遇されないよう、少しでも知識UPのお役に立てたら・・・と、掲載させて戴きました。(とても高額なお買い物ですから・・・)