
鳥取県庁中庭にある太陽光パネル
県が主催する太陽光発電のセミナーに参加してきました。
鳥取県庁の中庭に設置してある約9.9kwのパネルを使って、色々な検証もして見せて頂きました。さまざまな事故事例を紹介され、施工者側の未熟さと、土地環境を把握しない取付、配線工事の不良などで発生する火災にまで及んだ事故の事例を聞きました。
その中で山陰地方での「雪害」は重要な事例でした。凍結により、パネルを支えるフレームがパンクしてしまうことがあり、メーカーは対処方法を指示していないとも。
品質不良による事故も見逃せません。特に、『ホットスポット』はかなりキケン!
ソーラーパネルの中には、約10cm四方のセルが数十個並んでいます。ひとつひとつが乾電池と考えてもらえばわかりやすいと思います。その中の数枚に異常が発生することがあるとのこと。

無数に並んだセルと呼ばれる発電素子
通常のセルの平均温度は40℃未満。
それが、下↓の写真のように、異常が発生すると200℃以上にも達することが。。。
最近、大手ハウスメーカーなどは、見た目の美しさから、屋根合板に直接太陽光パネルを載せることが多いです。200℃以上の、異常状態がたびたび合板を襲うと、合板は「炭化」してしまい、さらには火災に及ぶことも考えられます。
直に施工することで、屋根材が少なくて済むメリットもあり、建築業者としては、本体が割高でも総計は安くなりますが、万が一、異常事態が起こった時に、屋根にまで被害が及ぶことも考えられます。また、直置きは、取り外しての点検が非常に困難なのです。
見た目の美しさだけにとらわれず、安心安全に長く使うためにも、設置方法等にも意識をもって頂きたいと施工業者は願います。